1.7月17日(火)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、ニャッタン村人民委員会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「ニャッタン村小学校拡充計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1)供与金額
122,786 米ドル
(2) 要請元
ニャッタン村人民委員会
2.案件内容
(1)ニャッタン村小学校は、フンイエン省ティエンルー郡ニャッタン村に位置している。ニャッタン村は人口約7,600人、世帯数1,750の農村であり、貧困世帯数の割合は22%に達している。主な産業は農業及び家禽育種であり、主要農作物は、米、とうもろこし、じゃがいも、ピーナッツである。
(2)ニャッタン村小学校は1960年代に建設された校舎(5部屋)と1982年に建設された校舎(9部屋、うち5部屋を教室として使用)の合計10部屋を使って、2シフト制でかろうじて運営されている。現在、校舎内は老朽化しており、随所が危険な状態にあることから、生徒の安全や健康上の懸念が高まっていた。
(3)このような事情に鑑み、今回、ニャッタン村人民委員会は、生徒が安全な環境の下で終日授業を受けることが出来るように、新校舎(8部屋)の建設を計画しており、日本政府としては、新校舎の建設に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3.署名式では、鈴木秀生臨時代理大使とグエン・クアン・クイ(Mr.Nguyen Quang Quy)ニャッタン村人民委員長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において鈴木秀生臨時代理大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトによって、ニャッタン村小学校の教育環境が大きく改善されること、また、日本とベトナムの間の友情と相互理解が益々深まることを期待します」と述べた。
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